目次
レトロフィットの可能性を探る「SUKIMA」の4つの視点
01 隙間を埋める概念:既存I/Fの「空きポート」からデータを吸い上げる
- 既存の制御機器(スキーム): PLCやNC装置が、旧式の専用プロトコルやリレーシーケンスで閉鎖的に動いている状態。
- SUKIMAの視点: しかし、その制御盤には、診断用のサービスポート(RS-232Cなど)や、使われていない予備のI/O端子、後付けされたセンサーからのアナログ信号(4-20mAなど)といった「外部とつながる隙間」が眠っていることがあります。
- 蘇らせるアプローチ: まずこの「隙間」に注目します。最新のPCやRaspberry Piを接続し、既存の信号を読み取るプログラムを組んでみる。これにより、大掛かりな改造なしに、まずは運転状況のデータだけでもデジタル化し、「見える化」を実現します。これは、レトロフィットの第一歩として、最も低コストかつ低リスクな検証方法です。
02 創造性の源:「完全互換と無反応の間」を探るゲートウェイ
- 既存の制御機器(スキーム): 最新のPCやセンサーを接続しようとしても、プロトコルが古すぎて「接続できる(イエス)」か「全く反応しない(ノー)」かの二択しかないと思われています。
- SUKIMAの視点: ここで、「一部の信号だけでも解読できないか?」「プロトコルを変換する『通訳』を挟めないか?」という中間的なアプローチ(SUKIMA)が生まれます。
- 蘇らせるアプローチ: 「ゲートウェイ」という小型の変換装置を提案します。これは、古い専用プロトコルと、現代の標準的なプロトコル(EtherNet/IP, Modbus TCPなど)を双方向に「通訳」する装置です。これにより、「完全な互換性はないが、主要なON/OFF信号や稼働時間だけでも取得する」といった部分的な連携が可能になります。この小さな成功が、次のステップへの大きな足がかりとなります。
03 価値の創造:「ついでにできる」予兆保全
- 既存の制御機器(スキーム): レトロフィットの目的は、単に「延命」や「故障部品の交換」と捉えられがちです。
- SUKIMAの視点: しかし、データをデジタル化する過程で、「モーターの電流値」や「装置の振動」など、本来の目的の「ついで」に取得できるデータ(SUKIMA)があります。
- 蘇らせるアプローチ: この「ついでに取れるデータ」に価値を見出します。例えば、電流値のわずかな上昇傾向や、特定の振動パターンの出現を監視することで、「故障する前にメンテナンスを促す」といった予兆保全機能を後付けできる、と提案します。これは、単なる延命を超え、生産性を向上させる新たな価値を生み出すレトロフィットです。
04 進化と革新:制御部分の「分離・交換」
- 既存の制御機器(スキーム): 巨大で複雑な機械全体を、一つの塊として見ています。
- SUKIMAの視点: 機械をよく見ると、頑丈でまだまだ使える「機械本体(メカ部分)」と、古くて部品もない「制御部分(頭脳)」に分離できる構造的な隙間(SUKIMA)が見えてきます。
- 蘇らせるアプローチ: 「制御部分だけを最新のNC装置やPLCにそっくり交換しませんか?」と提案します。 これは最も抜本的なレトロフィットです。機械の“体”はそのままに、“頭脳”だけを入れ替えることで、精度や速度が飛躍的に向上し、現代のネットワークにも接続可能になります。これは、古い機械を現代のシステムに組み込み、未来にわたって活用し続けるための「進化」と言えます。

